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レポート公開|難聴者のための聴覚支援市場- 従来型の補聴器以外の新たなビジネスチャンス -(前編)

難聴者のための聴覚支援市場- 従来型の補聴器以外の新たなビジネスチャンス -(前編)

グローバル・カルテットでは、さまざまなテーマで自主調査レポートを公開しています。 第41回は「市場分析レポート|難聴者のための聴覚支援市場- 従来型の補聴器以外の新たなビジネスチャンス -(前編)」をお届けします。


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市場分析レポート|難聴者のための聴覚支援市場- 従来型の補聴器以外の新たなビジネスチャンス -(前編) (全12ページ / 約1.4MB)

目的・背景

小さな音が聞こえにくい、聞きたい音が聞き分けられない、音としては聞こえていても言葉として理解することが難しい――これらはすべて難聴の症状であり、日本では聞こえにくさの自覚がある人だけでも 1000万人以上 1、世界全体では約 4.3億人 2が中等度以上の難聴に罹患していると推定されている。難聴の原因は多岐にわたるが、その一つは加齢であり、高齢化に伴い本邦における難聴者の数はさらに増加の一途をたどる見込みである。

難聴は周囲とのコミュニケーションを阻害し本人の QOL Quality of Life)を下げるほか、中高年にとっては転倒事故の増加や認知症とも関連があることが指摘されている。よって難聴を放置した場合の医療コスト・社会福祉コストは高く、難聴者を支援する聴覚支援ビジネスは、対象とする人口の多さや社会的要請の高さからいって今後ますます注目の市場であるといえる。

難聴対策としてはまず補聴器が考えられるものの、日本ではさまざまな理由により欧米諸国に比べて補聴器の普及率が低いという問題がある。そこで本レポートは前後編の 2部に分け、前編ではまず難聴の種類や有病率・関連リスクについて概観したのち、日本に おける補聴器の普及を阻む問題点を論じる。そののち、それらの問題点を克服するべく近年新たに発展してきた機器・サービスなど聴覚支援ビジネスの日本における事例を紹介する。後編では、難聴者への支援が比較的進んでいる欧米諸国の事例を取り上げ、最後に聴覚支援市場の今後の展望について分析する。

目次

(前編・本レポート)

  • 難聴の種類と症状
  • 難聴の有病率と関連リスク
  • 補聴器の普及を阻む問題点
  • 新たな聴覚支援市場:日本の事例
  • 前編の総括

【リサーチャー紹介】

斎藤遥

マギル大学医学部コミュニケーションサイエンス・障害学博士号(Ph.D)取得。
早稲田大学・中央大学などで研究助手および非常勤講師を務めたのち、カナダに移住しマギル大学で学位を取得。現地大学にて研究員として言語障害・視聴覚障害・バイリンガリズムの研究に従事する一方、フリーランスリサーチャーとして幅広い分野の市場調査・ユーザー調査を受託。統計モデルを用いた定性データ分析と、日中英の三言語に対応したデスクトップリサーチが強み。

 

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▼連載
市場分析レポート|難聴者のための聴覚支援市場- 従来型の補聴器以外の新たなビジネスチャンス -(後編)

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