【持病があっても働き続けられる仕組みとは(前編)|高田】

更新日: 2021.07.14

先日より、Global Quartetチームメンバーによる、「リレーブログ」をお届けしています。
第二弾(前後編)をお届けするのは、 Global Quartet リサーチチーム所属の高田です。
今回は前編。大反響をいただいた、第一弾を執筆された三浦さんとは、加入背景が全く異なるので、
いかに「多様性を受け入れている」チームであるかが伝われば嬉しいです。

私には持病があって、やりたい仕事どころかなかなか「できる仕事」にたどり着けず、
パートを転々としていた背景があります。
前編では、そんな私がチームにジョインするまでの経緯と現在を中心にお話しできればと思います。

自己紹介

国立某教育系大学美術専攻(洋画)を卒業後、コンサルティング会社のバックオフィス業務に従事。
(そこで先輩として出会ったのが代表の城みのりさん)
その後、結婚を機に退職し、短時間で働こうと思いパートに出始めるも転々とする。
大学で洋画を専攻したこともあり、現在は画家として絵画作品を制作し発表活動を行っています。

これだけ見ると、「何だ女性によくある両立ストーリーじゃないか」と思うでしょう。
しかし、先にも申し上げたように私には持病があるため、
順風満帆な学生ライフや就職活動、会社員生活だったわけではありません。

私の持病特性と一般企業での働きにくさ

私は在学中に精神科の病気を発症し、精神障害者保健福祉手帳を持っています。
新卒時の就職活動は「障がい者雇用枠」で行い、最優先するのは、
「やりたいこと」ではなく「通えて、身体の負担にならないこと」。

幸いまだ独身時代で、就職した先では新しい環境に緊張しつつも
体調が安定していたのでフルタイムで働くことができていました。

ところが結婚を機に退職し、短時間で働こうと思いパートに出始めると、
結婚して生活環境の変化したことも重なってか、とてもストレスに感じ、
処方されているお薬でもなかなかコントロールが思うようにできず、
体調がうまく安定しないようになってしまったのです。

症状として深刻なのが、数日どころか数ヶ月に渡って起き上がれないことなのですが、
自分のコントロールの範疇にないことであっても、雇用形態がたとえパートであっても、
周囲に受け入れられるにはハードルは非常に高いもの
です。

短時間のパートだと、職種も限られてきますが、
対人面(不特定多数)での緊張感が強く疲れやすい・・・。
そんな病気を抱えながらそれらを避け、こちらの都合で仕事に就くのは非常に難しく、
挑戦しては数か月で起き上がれないほどになり退職・・・を繰り返すのです。

疾患に影響のない範囲での長期就業は、毎日でなくとも夢のまた夢。
相談しても解決するには至らず、落ち込むの繰り返しでした。

それでも私は働きたい

でも画材代を稼がないと絵が描けません。 前向きに奮起できるのは絵があるから。

そのうち、自宅で部品の検品等を行う世間一般的に言う「内職」の仕事にたどり着きます。
最大のメリットは、通勤なく納期までに行えばよいことで、
意外にもコツコツ集中するこの仕事は私には向いてはいました。

しかし単価が安いので長時間やらなければならないという難点も。
部品の種類によっては何時間も働いて報酬が数百円、ということも普通にありました。

そんなとき、当時既にフリーランスとして独立していたみのりさんに、

「徹底的に頭を使うか、とにかく手を動かす細かいコツコツした仕事か選べるから一緒にやってみない?」

と声をかけていただきました。

後編に続きます。