【メンバー座談会(前編)|スキル・場所・働き方…さまざまな特性を生かし、 活躍するフリーランスチーム 】

更新日: 2022.12.05

グローバル・カルテットは、フリーランスや副(複)業リサーチャーが集まって業務を請け負う専門チーム。「世界のどこにいても働き続けられるカタチ」にこだわってきた弊社では、フリーランスだけでなく副業や社会人インターンなども活躍中です。今回は「自主調査レポート」で高い実績を誇る女性リサーチャーと校閲を担当するメンバーの座談会を実施。前編では海外在住や育児との両立など、さまざまなバックグランドのある3人がどのように活動を続けるのか。その働き方を中心に紹介します。

座談会参加メンバー

  • リサーチャー 松田有美(フリーランス/スウェーデン在住)
  • リサーチャー 高橋啓子(フリーランス/イギリス在住)
  • 編集・校閲 M(社会人インターン/東京在住)

経歴・職種・住む地域はさまざまながら、活躍のきっかけに共通点

これまでのご経歴と専門領域を教えてください

松田 私は新卒でシンガポールの外資系シンクタンクに就職して3年ほどヘルスケア領域のアナリストを経験し、フリーに転身しました。今は、リサーチャー・コンサルタントとしてヘルスケア関連企業から案件を請け負っています。クライアントによっては案件単体ではなく、経営企画のプロジェクトチームの1メンバーとして活動をすることもあります。

高橋 私は大学卒業後、総合商社に就職してメディカル領域の部門で営業アシスタントをしていました。松田さんのようなリサーチの専門ではありませんでしたが、海外の医療ビジネスやベンチャーの動向などを業務の一環で調査することはありました。それが今から5年前に夫のロンドン転勤が決まったので帯同を機に退職。子どもが小さいこともあってしばらくは育児に専念していましたが、「働きたい」という思いが強くなり、今年からフリーランスとしての活動を本格化しました。

M 私はかなり畑が違って、新卒からずっと編集の仕事をしています。今もその会社に勤めているので、グローバル・カルテットの活動はインターンとしてになります。その会社でずっと編集として働き続けることをなんの疑問もなく思っていたのですが、5年前の出産がターニングポイントになりました。編集の仕事は終電まで働くことが珍しくない職種ですが、そのような働き方は育児と両立が難しく、「どうしよう…」とモヤモヤを抱くように。かといって他の会社や仕事に変える勇気もなく、ワーママ向けコーチングを受けてみました。文系で専門職でもない私はとにかく不安だという思いを話したら、女性向けのキャリア支援をするサービスやグローバル・カルテットのことを教えてもらえたんです。

早速、グローバル・カルテットのコーポレートサイトを見てみたのですが、私には敷居が高く感じてしまってそのまま退散。でも、どこか諦められない気持ちがあって、代表の城さんが講師をされていたセミナーに参加して、セミナー終了後に城さんに挨拶に行ったんです。その場では軽い挨拶で終わりましたが、ただの挨拶で終わらせたくない思いが強く、数日後に改めて自分から「編集関連の業務でお手伝いできることあればぜひやらせてほしい」と連絡をして、インターンとして活動をすることになりました。ちょうどその時、サイトのリニューアルなどを進めていらっしゃるということで、お手伝いをするようになりました。 

高橋 その気持ち、すごくよく分かります!私も1社しか経験がなく、退社してからは仕事を始める自信がありませんでした。Mさんのように女性向けキャリアサービスの面談でグローバル・カルテットを教えてもらい、コーポレートサイトを見た時には同じように敷居の高さを感じました。でも、実はその時にMさんのインタビュー記事を読んで、「私もやってみよう」と連絡してみたんです。当時は、リサーチャー以外の応募はなかったのに「何かできることがあれば」と当たって砕けろの思いで連絡しました。

M そうなんですね!それは嬉しいです。 

松田 実は私もグローバル・カルテットにジョインしたのは自分から連絡したのがきっかけでした。あるメディアに掲載されていた城さんのインタビュー記事を読んで、その記事に載っていたメールアドレスに。その時はリサーチャーの募集もしていなかったのですが連絡したのを覚えています。

スウェーデン王宮殿にて。松田さん

活動内容や頻度、それぞれが自分らしく活躍する働き方を選択

現在、グローバル・カルテットではどのような仕事を主にしていますか?

松田 私はフリーで受けている仕事と共通していますが、ヘルスケア関連の企業のマーケティングや広報部門から受ける調査・分析〜レポーティングの仕事と、自主調査レポートですね。

高橋 私は自主調査レポートがメインですが、たまに松田さんのようなクライアントからご相談いただく調査もメンバーの一員としてかかわらせていただいています。

M 私はコーポレートサイトの保守・運営。そしてコーポレートサイトなどで発信する記事の校閲などを担当しています。自主調査レポートの校閲もそのひとつですね。私はヘルスケア領域の専門的な知識はありませんが、文章的にどうかを読んでくださる方の目線でサポートさせていただいています。

活動内容はさまざまですね。他の仕事とのバランス、働き方も具体的に教えてください

M 本業は会社員ですので、インターンとしての活動となるグローバル・カルテットのお仕事は平日夜に子どもが寝た後の作業になります。あとは週末がメインですね。

高橋 私は子どもが学校に行っている間の4〜5時間が稼働時間です。グローバル・カルテットの他にも別の仕事をしていますが、子どもがいますので週末は働かないように心がけています。

松田 私はグローバル・カルテット以外にも複数社のプロジェクトに並行して参加しているので週末も関係なく働くことが珍しくありません(笑)。忙しい時は1日の稼働時間が10時間を超えることもあります。でも会社員時代は24時間365日働き続けるという働き方だったので、それに比べれば負担は少ないですね。会社員の頃のように働き続けるとどうしても心身ともにきつくなってしまうので…。今でも仕事が好きなのでどうしてもやりすぎてしまうのですが、睡眠時間は7〜8時間確保しようと心がけています

高橋さんの住むロンドンの象徴、タワーブリッジ

海外在住、育児との両立。生活環境を仕事に生かす

松田さんと高橋さんは海外にお住まいですが、仕事への影響はありますか?

松田 2カ月前にシンガポールからスウェーデンに引っ越したのですが、日本との時差(7時間)が意外に使えるなと思っています。スウェーデンの午前中、日本側は夕方の時間帯に打ち合わせをした後、スウェーデンの午後(日本の夜間)に私が仕事を進めると、日本が翌朝になるタイミングで提出できます。そして、スウェーデンが夜の間に確認してもらえば私が翌朝起きるころにフィードバックがもらえていて。稼働時間にまったく無駄がなく、プロジェクト全体の進行が速くなることを実感しています。グローバル・カルテットの世界中のフリーランスが時差を活用して稼働することの良さが体感できていますね。

高橋 日本と時差があることで自分の働きやすさだけでなく、プロジェクトの生産性が上がるのは嬉しいことですよね。私もイギリスに住んでいますが、国をまたいだチームだからこその良さがあるということもグローバル・カルテットで活動し始めて実感したことです。

また、海外に住んでいて良いと思うのは当然ながら入ってくる情報が日本と異なる点ですね。現地の肌で感じられるものがあるので、そういう「ここにいるからこそ分かる」という要素をトピック探しやリサーチのアウトプットに役立てています。

M 高橋さんはお子さんがいらっしゃるので、母目線も自主調査レポートに生かされている気がします。

高橋 そうですね。子どもが現地の学校に通っていますので、子どもを通じて得られる情報も自主調査レポートではとても役立っていると感じています。

M 私は日本在住ですが、出産がまさにキャリアの転機になりました。出産していなければ、ずっと夜遅くまで残業するのが当たり前だと思っていましたので。育児との両立でモヤモヤし、そこからグローバル・カルテットで活躍の場を広げたことで、それまで私が知らなかったことにたくさん気づくことができました。

今は本業とインターンというかたちで働いていますが、これから子どもが大きくなったり、夫の転勤の可能性もあったりするので、どういう働き方がより良いのか今も模索しています。会社という枠を出たことがないので、今は本業をパッと離れて自分1人の力で仕事をするということに自信がない部分がありますが、もし会社を辞めたとしてもどういった仕事ができるかは大きなテーマとして考えていきたいです。

高橋 私もイギリスに来るまでは会社員だったのでとても共感できます。働きたい思いと自信のなさでしばらくモヤモヤが続きましたから。ただ、今はどんどん幅を広げていきたいという気持ちが大きいです。フリーランスを始める最初の一歩は勇気が必要でなかなか踏み出せませんでしたが、いざ始めるとどんどんチャレンジしていきたいという気持ちが大きくなったように思います。

松田 グローバル・カルテットというフリーランスチームだからこそ挑戦しやすいというのはあるような気がします。フリーランスになるとひとりでやる仕事が多いですが、私はグローバル・カルテットの活動を経てフリーランスチームという仲間でできるということに気づかされました。チームでプロジェクトを進めることで、ひとりではできないレベルや規模のプロジェクトにも挑戦できます。これはフリーランスにとってはとても貴重な機会になりますね。今後も、フリーランスでありながら、チームとして未経験のプロジェクトなどにも幅を広げていきたいと思います。

Mさん、5歳のお子さんと海で

 

(インタビュー・文 / 山本恭子)


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