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【メンバー座談会(後編)|仕事を通して個々がスキルアップも実現。チーム体制でより高いアウトプットに 】

グローバル・カルテットは、フリーランスや副(複)業リサーチャーが集まって業務を請け負う専門チーム。「世界のどこにいても働き続けられるカタチ」にこだわってきた弊社では、フリーランスだけでなく副業や社会人インターンなども活躍中です。今回は「自主調査レポート」で高い実績を誇る女性リサーチャーと校閲を担当するメンバーの座談会を実施。後編では「自主調査レポート」を中心にどのような点にこだわって作業を進めるのか。高い品質を維持するポイントに迫ります。


■座談会参加メンバー

  • リサーチャー 松田有美(フリーランス/スウェーデン在住)
  • リサーチャー 高橋啓子(フリーランス/イギリス在住)
  • 編集・校閲 M(社会人インターン/東京在住)

資料もレポートも同じ。ゴールを設定してリサーチ、構成までが肝

自主調査レポートはどのような流れで進めているのでしょうか?

松田 まずトピックを決めます。まだ話題になる前のもので今後大きくなる可能性のある市場を選ぶようにしています。トピックが決まったら、次にゴールを設定しますゴールというのは、メインメッセージといいますか、レポートで伝えるべきコアな部分ですが、これを決めてからリサーチを始めるようにしています。ゴールを設定せず闇雲にリサーチをすると、インターネットに溢れる情報の波にのまれて時間ばかりが経ってしまいます。

高橋 まさに。私はインターネットの情報の波にのまれがちでした。ゴール設定をする際はどういった基準で決めますか?

松田 私が自主調査レポートでゴール、つまりメインメッセージを決める時は、読者目線でより多くの方が「読みたくなるもの」という基準で設定するようにしています。どういうメッセージだと多くの人に興味を持ってもらえるか、読んで面白いと思ってもらえるか、マーケット感覚を大事に考えるようにしています。

高橋 代表の城さんが資料作りでも、まずゴールを決めてそれに合わせてリサーチをしたほうがいいということを繰り返し言っていますよね。私もこのレポート執筆でなるべく意識するようになったのですが、最初は有象無象に調べていて時間ばかりかかってしまいました。

松田 確かに資料作りと同じで、ゴールを決めないと時間がかかってしまいますよね。あとは仮説を立て、似たようなテーマや領域のデータ、報告書などベンチマークを見つけて参考にすることもあります。そして、フォーカスするポイントを決めて構成案を作るという感じでしょうか。

高橋 構成案を決めるまでにいつも時間がかかります。

松田 構成までがすごくパワーがかかりますよね。ここまでの段階で8割くらい完成しているイメージです。資料でもそうですが、構成案までが大事な工程ですし、時間を要するところ。テーマにもよりますが、ここまでで数日間を費やすこともありますよね。本文執筆は最後の最後、残り1〜2割の工程かと思います

ロンドンの街中で。高橋さん

“独りよがり”はNG。読後アクションにつながるレポートを

自主調査レポートに取り組むにあたって意識していることはありますか?

高橋 私は文章を書き始めてからも悩むことが多いですね。まだ不慣れなことも多いので、「本当にこれでいいのか?」と。レポートが私の“独りよがり”にならないということは意識していますね。調べ尽くしたと思っても、もう1回調べてみるとか。

松田 “独りよがり”にならないってすごく大事ですよね。第三者の視点というか、自分だけの思いこみにならないよう私も肝に銘じています。自分の調べたデータこそが正しいはずと思ってしまいがちなので、そういった基本的な意識が高橋さんのレポートの素晴らしさかと思います。説得力があって本当に読みやすいです。

M 私もまったく同じことを思っていました。高橋さんの最初のレポートを校閲した時、まさかレポート執筆が初めてだとは!と驚きました。構成も文章力も、経験ある方以上に段違いに素晴らしいと思いました。

あと、高橋さんの自主調査レポートにはいつも熱量を感じるんです。先ほどおっしゃっていた「調べ尽くしても、もう1回調べてみる」という行動が象徴的で、そのトピックのデータを「もう一歩深いところまで調べるんだ!」という“熱量”がレポートから感じられます。今、住んでいらっしゃるイギリスの日常生活の写真が入っていたりして、ヒューマニティとオリジナリティがすごく伝わってきます。

松田 もともとの才能があるのでしょうね。素晴らしいです。

高橋 松田さんのレポートこそ非の打ちどころのない完璧な仕上がりですよね。

松田 ありがとうございます。私も独りよがりにならないということは意識しています、あとは事実の羅列だけにならないようにはしていますね。これも通常のリサーチや資料でも同じなのですが、出来上がったけど「ふーん」と思われるだけのアウトプットにはしたくないです。最終的に目を通していただいた方に役立てていただくため、自分の考察を交えてまとめています。ただ、この自主調査は不特定多数の方、誰の目線に合わせて仕上げていくか迷う時はあります。なるべく、ターゲットは狭めることのないよう、広く多くの方に読んで、かつ読んだ後に何かアクションにつなげていただきたいという思いで書いています。

M 読んだその先のアクションまでイメージされているんですね。松田さんの自主調査レポートはダウンロード数も圧倒的です。

松田 目に見える成果は嬉しいです。毎回、ダウンロード数は確認していますし、多くの方にダウンロードいただくのはとてもモチベーションに繋がります。

松田さんの住むストックホルムの市役所

チームとしてアウトプットの最大化を目指す

自主調査レポートのやりがいなどがあれば教えてください。

松田 自主調査レポートの執筆は自分にとっての学びにつながるのも嬉しいことの一つです。レポートを仕上げるにはレポートに掲載した内容の10〜20倍以上ものリサーチ(インプット)が必要です。最終的にレポートにまとめるのはごく一部ですが、そのレポート執筆に当たって調べた莫大かつ最新の情報を手に入れるというのは、それそのものが自分の中で大きな学びになります。

高橋 本当にその通りですね。自分の学びになることはとてもありがたいことです

M レポートの校閲を担当する私もいつも新しい知識を得られていて、なんて楽しい仕事だろうと感じています。専門知識がなくても読みやすく、かつタイムリーな役立つヘルスケア領域の知識が得られるのはとても魅力だと思います。

高橋 Mさんに確認いただき、この順番のほうが読みやすいといったことをフィードバックしてくれるので、いつも安心して進められます。Mさんの確認が通ったら大丈夫みたいな、心強さがあります。

M そういっていただけると嬉しいです。自主調査レポートはヘルスケア専門の方から、まったく関係ない方まで実にさまざまな方がターゲットになります。どんな方でも分かりやすく、スムーズに、かつ納得感を持って読んでいただけるように、私自身、ヘルスケア専門ではないので、初見の人と同じニュートラルな立場で確認するように心がけています

松田さんは他のリサーチや資料も完成度の高い仕事を数多くこなされていますが、仕事で意識していることはありますか?

松田 クライアントの立場に立って考えるということは意識しています。クライアントの中でモヤモヤしていて、何が課題かもはっきりしていない、はっきり言えないという状況があると思うのですが、私が社外という第三者だからこそ、真の要望を引き出し、本質的な解決策を提案するようにしたいと考えています。自主調査レポートでも読んだ後のアクションにつながることをイメージしていますが、他の仕事でも調査して終わりではなく、その調査結果からどういう戦略に繋げていくべきかまでを提案するのがミッションだと考えています。

高橋 松田さんのレポートを見ると本当にプロの仕事だなといつも勉強させてもらっています。構成案を見ただけでそのレポートの訴求ポイントが分かるし、より詳しく読みたくなる。完璧な仕事ですよね。

M 松田さんはプロ中のプロ。人によって調べることが得意な人、資料にまとめるのが得意な人、文章化するのが得意な人と個性があると思いますが、松田さんはいろんなスキルの集大成。すべてが完璧です。

松田 私はヘルスケア関連のレポートはグローバル・カルテット以外の仕事でも書くことがあり、個人的にも好きですし、得意な領域の仕事なのですが、Mさんに確認いただくことによって「そういう点に注意するとより伝わりやすいのか!」という新たな気づきがたくさんありました。編集のプロの視点ですよね。さまざまなプロが個性を活かしてチームで仕上げることでアウトプットの質を最大限に高めることがグローバル・カルテットの最大の強みかもしれません。

高橋 そうですね。チームだからこそより質の高いアウトプットにできているのは間違いありません。これからもより高いアウトプットを目指していきましょう。

Mさん、毎日の通勤コース

 

(インタビュー・文 / 山本恭子)


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